プロテインは【タンパク質単価】で選ぶ!|【計算フォーム付き】コスパ比較!│WPC・WPIの違い解説

プロテイン

最近、プロテインが多すぎませんか?
それに加えて「タンパク質含有率」「WPI」「CFM製法」「BCAA配合」「人工甘味料不使用」「国内製造」など、どれも良さそうに見えて、迷ってしまう人は多いはずです。

でも実は、これらの要素には、筋肥大・ダイエット・栄養補助といった目的によって、優先度の差があります。
(正直、個人的に“無視していい”要素もあります)

私自身、プロテイン歴10年以上、およそ30種類以上のプロテインを試した結果を踏まえて、この記事では、よくある宣伝ワードをわかりやすく整理したうえで、
タンパク質単価で選ぶ というシンプルな基準を解説します!

プロテイン選びで迷ったとき、一番シンプルで失敗しない基準が【タンパク質単価】です。

様々な宣伝文句がありますが、プロテインを飲む目的は「タンパク質」の摂取だと思います。
結局は「タンパク質がいくらで買えるか」が重要だと考えます!

【タンパク質単価の計算式】
タンパク質1gあたりの価格
=価格 ÷(1食あたりタンパク質量 ×(内容量 ÷ 1食あたり粉量))

【具体例】
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価格:5,000円
内容量:1,000g
1食あたりの粉量:30g(一般的な目安)
1食あたりタンパク質量:24g

食数 = 1,000 ÷ 30 = 33.3食
総タンパク質量 = 24g × 33.3食 = 約799g
1gあたり価格 = 5,000 ÷ 799 = 約6.25円
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👉 この商品の タンパク質1gあたりの価格は約6.25円 です

タンパク質単価 計算フォーム

タンパク質単価で賢く選ぶこと」を前提として、プロテインには様々な特徴があり、目的によって最適なプロテインが異なります。より効果的な選び方を見ていきましょう!

まず、大きな要素として「ソイ」か「ホエイ」がありますが、筋肥大を目的とするなら「ホエイプロテイン」一択です!

ホエイプロテインの中でも、より自分の目的にマッチする商品を選びたい方は、下記をチェックしてください!


※価格は各メーカーの公式サイト定価(2025年10月時点)
 最新の価格や成分情報は各公式サイトをご確認ください。

・ホエイの中で最もコストが抑えられる製法!
・吸収速度がやや劣るがタンパク質量は十分!


👉タンパク質単価が安いプロテイン一例

ランキング定価内容量単価
エクスプロージョン¥7,8993,000g¥3.5
マイプロテイン Impact ホエイ¥4,8901,000g¥5.8
DNS プロテインホエイ100¥4,9801,000g¥6.6

・WPIはタンパク質含有率が最も高く吸収も早い!
・ビタミン群Bはプロテインの効果を引き出す役割!


👉タンパク質単価が安いプロテイン一例

ランキング定価内容量単価
ビーレジェンド WPI¥4,580900g¥6.3
REYS WPI¥5,9801,000g¥6.9
ゴールドスタンダード WPI¥14,0401,360g¥12.8

・WPIやWPHは乳糖・脂質を大幅にカット!
・少し高価だが低カロリー!
・胃腸が弱い方にはWPHがおすすめ!


👉タンパク質単価が安いプロテイン一例

ランキング定価内容量単価
nichie WPH¥18,9903,000g¥6.9
マイプロテイン Impact WPI¥6,5901,000g¥7.2
VALX WPI パーフェクト¥7,9801,000g¥8.3

👇選定理由を知りたい方は続きをチェック!

プロテインのパッケージには、聞こえのいい言葉がたくさん並んでいます。
「タンパク質含有率」「WPI」「CFM製法」「BCAA配合」「人工甘味料不使用」「国内製造」──
なんとなく“良さそう”に聞こえるけど、

👉 それって結局、何がどうすごいの?
👉 自分の目的にとって、本当に必要なの?

実はこれらの要素には、目的によって優先度の高いものと、正直そこまで気にしなくていいものがあります。
このパートでは、よくある宣伝文句をひとつずつ分解し、「どんな人にとって重要なのか」をわかりやすく整理します!

タンパク質含有量が高い=余分な炭水化物・脂質が少ない

一般的に、含有量70%以上で「高タンパク」とされ、80%以上なら効率よく筋肥大を狙える優秀な製品です。
残りの割合には炭水化物や脂質が含まれるため、含有量が高いほど余分なカロリー摂取を抑えられます。

筋肥大にはホエイプロテインがおすすめ!
※ソイは腹持ちが良くダイエット向き

① ホエイの方がロイシン(BCAAの一種)が多い
筋肉をつくるうえで特に重要なアミノ酸がロイシンです。ロイシンは「mTOR(エムトール)」という筋タンパク質合成のスイッチをONにする働きを持っています。

【平均的なプロテイン一食当たり】

ホエイ:ロイシン含有量が高い(約2.5g以上)
ソイ:ロイシン含有量がやや低い(約1.5〜2g程度)


👉 この「ロイシン閾値(2g程度)」を超えることで、筋合成の反応が強く出ることが研究で分かっています。ホエイはこれを1回の摂取で満たしやすいため、筋肥大の刺激が強いのです。


② ホエイは消化吸収が速い
筋トレ直後は「筋合成が最も活発になる時間帯(アナボリックウィンドウ)」です。このときに血中アミノ酸濃度を素早く高めることで、筋肉の合成が最大限活発になります。


【アミノ酸吸収にかかる時間】
ホエイ:30分〜1時間
ソイ:1.5〜2時間


👉 ホエイはトレーニング直後の筋肉修復・合成のタイミングにドンピシャで栄養が届くため、筋肥大効率が高くなります。


③ ホエイは「アミノ酸スコア&消化吸収率」が高い
ホエイ:アミノ酸のバランス◎+消化吸収率が非常に高い(PDCAAS 1.0)
ソイ:アミノ酸のバランス○+消化吸収率がやや劣る(PDCAAS 約0.9)


👉 同じ20gのタンパク質でも、実際に筋肉合成に利用される量がホエイのほうが多いとされます。つまり「同じ量を飲んでも、筋肉になる効率が高い」ということです。

牛乳の中のホエイ(ヨーグルトを作ったときに出る液体部分)、この液体から水分や乳糖を取り除き、タンパク質を濃縮・精製したものがホエイプロテインです。

👉「コスパがいい」のはWPC
👉「タンパク質含有率が高い」のはWPI
👉「吸収が早い・胃腸に
優しい」のはWPH

【WPC・WPI・WPHの比較表】

特徴WPCWPIWPH
タンパク質含有率約70〜80%約85〜95%約80〜90%
乳糖・脂質やや残るかなり少ないほぼ0
製法濃縮分離・精製WPIを酵素分解
吸収速度1〜2時間30分~1時間15〜30分
価格比較的安い中〜高価格高価格
向いている人一般的なトレーニー乳糖不耐症の人アスリート
胃腸が弱い人

CFM製法=WPIを精製する方法

WPCよりも乳糖・脂質・不純物を徹底的に取り除き、タンパク質含有率を高めるフィルターを使って ホエイ液を“物理的にろ過” する方法です。


・タンパク質を壊さずに乳糖・脂質などの不純物を除去できる
・酸や薬品を使わないので、タンパク質の構造が自然なまま
・アミノ酸プロフィールが良好に保たれる


👉 高品質なWPIやネイティブホエイでよく使われる手法です。

大前提として、プロテインとBCAA/EAAは役割がまったく違います。

👉 プロテイン=1日のタンパク質補給
👉 BCAA/EAA=筋トレ中の筋肥大サポート

そのため、
少しだけBCAAやEAAが配合されたプロテインを選ぶよりも、必要なタイミングに別で摂取する方が効率的です

【補足:BCAAとEAAどちらを飲むべき?】
結論から言うと、EAAだけでBCAAの役割はカバーできます!
EAA(必須アミノ酸)は、9種類すべての必須アミノ酸を含んでおり、その中にBCAA(ロイシン・イソロイシン・バリン)も含まれています。

👉ロイシン=筋合成をスイッチON
👉イソロイシン/バリン=筋分解抑制・エネルギー源
👉その他のアミノ酸=筋肉を実際につくる材料

BCAAの方が吸収時間が少し早い(少し安価)ですが、トレーニング前からEAAを飲めば十分、むしろ筋肥大に有利です。

【BCAA・EAAの比較表】

特徴BCAAEAA
含まれるアミノ酸約3種類(ロイシン・イソロイシン・バリン)9種類(必須アミノ酸すべて※BCAA含む)
目的筋分解抑制、軽いエネルギー補給筋合成+分解抑制(総合的に強い)
吸収速度15〜30分20〜40分
コスト安い少し高い
味・飲みやすさ飲みやすいアミノ酸臭が強いことも
飲むタイミングトレ中・減量時トレ前・中・後・空腹時トレーニング

ビタミン自体が筋肉の材料になるわけではありませんが、タンパク質を“効率よく筋肉に変える”ための裏方として超重要です

ビタミンB群:プロテインの効果を引き出す役割
ビタミンC:抗酸化作用、疲労回復サポート
ビタミンD:筋力・免疫・テストステロン分泌に関係

👉特にビタミンB群はタンパク質を筋肉に変えるための「潤滑油」のような役割があります

【十分なビタミンBがある状態・ない状態の比較】

状態プロテイン摂取量利用効率実質的に筋肉に使われる量
ビタミンB不足30g約70〜80%約21〜24g分相当
十分なB群あり30g90〜95%約27〜29g分相当

※数値は、ビタミンB群の摂取量とタンパク質代謝に関する複数の研究報告(Sauberlich, 1999/Torrallardona, 2003 など)をもとにした参考値です。個人差や食事内容により実際の吸収効率は異なります。

人工甘味料を避けたい人にとっては安心材料で健康志向の高い層に人気ですが、筋肉への直接的な効果はありません。

👉強い甘味刺激が「食欲増進」につながる可能性
👉味覚の甘さに慣れ、甘い物を欲しやすくなる
👉体質によって合う・合わないがある


といった報告もあるため、間接的に食習慣に影響する可能性はあります。

品質管理基準が高く、安心・安全面で優れていあり、海外製に比べて味が日本人向けに調整されていることも多いです。ただし、これも筋肉への直接的な効果はありません。

👉食品安全基準が高く、異物混入や成分表示の信頼性が高い。
👉味付けや溶けやすさも日本人向けに調整されているため、長期的に続けやすい。


ダイエット・筋トレにおいて、「継続できること」が最大の成果に繋がる要素です。

よく「1杯あたり◯円」とコスパの良さをアピールしているプロテインを見かけますが、冒頭のタンパク質単価と同じ考え方で、「タンパク質〇g当たり〇円」が重要です。
いくら「1杯あたり◯円」が安くても、タンパク質が少なければ安くて当然です。プロテインを摂取する目的を忘れずに選びましょう!

先ほどの説明で「タンパク質含有率が高いと、カロリーが抑えられる」とありましたが、必ずしも全てのプロテインに当てはまるわけではありません。
フレーバーや添加物でカロリーが高くなっているケースもよくあるので、カロリーを気にする方は、カロリーの表記も確認してから選びましょう!

正直、海外ブランドは口に合わないことが多かったです。
私は過去に、タンパク質の多さから海外製のプロテインにハマっており、ゴールドスタンダード、ギャスパリ、コンバットなど様々試してみました。しかし、どれも独特の甘さが苦手で、やはり日本製が好みでした。

※特にコンバットはあまりにも甘味が強く、苦めのココアパウダーを一袋混ぜて、匂いと甘さを相殺して飲んでいました。

安すぎる無名ブランドは、泡立ちやダマがひどいことが多かったです。
最近はだいぶ改善されてきている印象もありますが、「安い=悪い」とまではいかないものの、使い心地は価格に比例しがちです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
プロテイン選びは「成分」よりも、「続けやすさ」と「目的に合っているか」が大切です。プロテイン選びに迷ったら、是非「タンパク質単価」の計算フォームで比べてみてください!

この記事が、あなたにぴったりのプロテインを見つけるヒントになれば嬉しいです!

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